ロスト・クロニクル あとがき


 まずはここまで読んでくださったかたがた、どうもありがとうございました。無事完結することができたのも皆様のおかげです。

「好きだ」「愛してる」
 そんな言葉が一つも出てこない。それが当サイトのラブストーリー。
 ……いえ、言い訳です。苦手なんです、恋愛物って。読むのは全然平気なんですが、いざ自分が書くとなると、これほど恥ずかしいものはありません。私にはこれが精一杯でした。

 この話は最初に『ロスト・クロニクル』といタイトルが思いつき、そこからは書きはじめた物語です。(ちなみに元ネタは村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』)
 それから明るい話を書こう、恋愛ものを書こう、という目標もありました。でも結局どちらも中途半端なまま終わってしまって反省。あとは「精霊王が悪者」という、ちょっと意外性を狙ってみたところもあったり……なかったり……。

 この話を書く上でそういう目的があったのは確かなんだけれど、言ってしまえばそれだけ、というところもありました。なんだか設定ばかり先走りしていて、ほかの小説に比べると伝えたいことがはっきりしていないように感じてしまいます。中途半端な話になってしまったのも、それが原因なんじゃないのかな、と思ったり……。
 ただこの話を書くのは楽しかったし、書きたいと思っていたのも確かです。レンティスもエルフィオーネ大好きなキャラクターですし、書き終えた今は、やっぱりこの話を書いてよかったな、と感じています。

 そんなわけで、あとがきまで付き合ってくださったあなた! どうもお疲れさまでした。そして本当にありがとうございました!

 二年経って読みなおしてみたところ、こ、これは…。ベタというかなんというか…いや、微笑ましいですよね!(涙を浮かべながら)
 すべてにおいて拙い作品でありましたが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

全員集合

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